三多摩エリアを中心に活動するフォトグラファーの話のときと、入居者募集4日目のわずか1時間の間に2組のシングルマザー家族から申込みを受けた話のときにチラッと触れましたが、実はこの富士見ハイツ101のリノベーションは実行前に「こういう人に気に入ってもらえたらうれしいな」という想定入居者像を具体的な2タイプに絞った上で、「住まう人の毎日の暮らしがもっと楽しいものになりますように!」というメッセージを込めたデザインに仕立てました。
2タイプのうちの1つは『新生活を始めるカップル』、そして、もう1つは『小さなお子さんのいるシングルマザー』です。
窓からゆるやかに専用庭へと延びる木製デッキ、自由に絵が描けるよう黒板塗装した隣室との境界板、季節感を楽しめるよう植樹した木々、存分に土いじりが楽しめるガーデンスペース、窓からの眺めをいつも絵画のように切り取ってくれるルーバーの小窓。
今の家族形態のままだとしても、これから新しく家族が増えたとしても、富士見ハイツ101に住まう人みんなが暮らしをもっと楽しいものとするための「伸びしろ」・「のりしろ」・「縫いしろ」として喜んで使ってもらえたらうれしいな。心からそう思い、そんな仕掛けを施してみました。
010. 窓からデッキ/モクチンレシピ/MOKUCHIN-RECIPE
032. ゆるやガーデン/モクチンレシピ/MOKUCHIN-RECIPE
037. ポツ窓ルーバー/モクチンレシピ/MOKUCHIN-RECIPE