福岡在住。20代前半。女性。カメラマン。渋谷にある撮影スタジオに転職となったため、引越し先をお探し中。初めての上京。
不動産屋がこのプロフィールから推測して導き出すオススメ物件は「通勤便利なJRか京王線沿線駅にある、生活環境が充実した駅近物件」というのが妥当な線ですが、現実は小説より奇なり(えっ、小説ってなんのこと? ※もういいよ、4回目)。彼女が入居を希望した部屋は「渋谷まで約50分かかるJR横浜線淵野辺駅から徒歩12分のところにある、築21年(当時)の木造2階建てアパートの一室」でした。
|実は彼女は迷っていました。
「渋谷まで約25分・JR中央線三鷹駅徒歩10分以内・家賃5万円以下・都市ガス・一般的な1ルーム」という物件にするか、「渋谷まで約50分・JR横浜線淵野辺駅徒歩12分・家賃5.5万円以上・プロパンガス・リノベーション物件」であるiJハウス北102にするかで。
……姉さん、事件です。
豊島区との対決に続き、「淵野辺 × 三鷹」対決勃発です。
今回が初めての上京となる彼女が東京周辺に土地勘がある知人たちに相談したところ、100%の割合で三鷹の物件を薦められたそうです。それはそうですよね。iJハウス北102を薦めるべき立場である私たちですら、「そりゃ~、三鷹でしょう!(笑)」と薦めてしまいましたから。
|もちろん彼女もわかっていました。
通勤時間と月々かかるお金の面で三鷹の物件の方が断然適していることは。でも、彼女はもう一つわかっていました。自分が魅せられたiJハウス北102は淵野辺にしかないことも。それがまだ物件の最寄駅『淵野辺』に対して、「あのぉ、ちなみに、この『淵野辺』って、何て読むんですか?」なんて、「ちなみに」付きでサラッと聞いてきちゃう程度の認識しか持っていない状態だったとしても。
|そして彼女は決めました。
まだ読み方すらうろ覚えの駅にある物件、iJハウス北102へ入居することに。
……姉さん、事件です。
番狂わせです。まさかの「勝者、淵野辺っ!」です。
残念なことに、彼女はタッチの差で申込み2番手となり、入居は叶わないものとなってしまいましたが、やっぱり、おいしいラーメンは、いや、良いリノベーションは誰も裏切らない。そう確信する出来事でした。
これからも「この部屋があるから淵野辺に住む」と思ってもらえるような、住まう人の毎日の暮らしがもっと楽しくなるような、そんなリノベーション賃貸物件をつくり続けていく決意を新たにしたのは言うまでもありませんが、同時に、今後の当社リノベーション物件の写真撮影は彼女にお願いしたいと強く思いました。