賃貸物件は誰のためのものでしょうか?
「所有」という意味でいうならば、もちろんオーナーさんのものです。でも、「占有」という意味でいうと、それはそこに『住まう人』のために存在しているものです。ちなみに、『住まう人』とは「住んでいる人」「住みつづける人」のことを意味しています。
『住まう人』に「この部屋があるから淵野辺に住む」と思ってもらえるような、『住まう人』の日々の暮らしがもっと楽しくなるようなリノベーション賃貸物件をつくる。そのために私たちのリノベーション・プロジェクトは発足しました。
なので、私たちはリノベーションをするときは、まだ見ぬ『住まう人』の暮らしぶりをできるだけ具体的に想像しながら部屋づくりしています。
不思議なことに、こちらの思いはどの物件でも成就しています。思いは伝わるものですね。豊島区から淵野辺へ『住まう人』を運んだアイリッシュコート101のときもそうでしたし、この富士見ハイツ101のときもそうでした。
三多摩エリアを中心に活動するフォトグラファーの話もとてもうれしい展開でしたが、今回の話はうれしいだけでなく、スタッフ全員の鳥肌が総立ちするような本当にビックリの展開でした。
入居者募集を開始して4日目のことでした。小さなお子さんのいるシングルマザーが富士見ハイツ101を内見していたちょうどそのとき、当社HPを見た別の、やはり小さなお子さんのいるシングルマザーが内見したいと来社されました。結果、1番手のシングルマザーが現地で即入居申込みを決めたため、2番手のシングルマザーは内見すら叶わず、「HP情報だけでも十分気に入ったので、どうしても入居したいです」とキャンセル待ちでの入居申込みを希望して帰宅されました。わずか1時間の間に2組のシングルマザー家族により申込みを受けるという出来事でした。
そこで、三多摩エリアを中心に活動するフォトグラファーの話のときに触れた、富士見ハイツ101で設定した2タイプの想定入居者像へと話を戻します。
1つ目のタイプが『パートナーと新生活を始めるカップル』でした。そして、実はもう1つのタイプは『小さなお子さんのいるシングルマザー』だったのです。
では、具体的にどういうところがその想定入居者像にぴったりのリノベーションだったかというと、……それはまた、別の話。