りのべふちのべ

1976年創業。相模原市淵野辺エリア専門の不動産屋、東郊住宅社のリノベーション物件専用ブログです。2004年から始めた「礼金ゼロ・敷金ゼロ・退室時修繕義務なし」という貸し方で、アパートやマンションなどの賃貸物件をご紹介しています。「この部屋があるから淵野辺に住む」と思ってもらえる部屋づくり、毎日の暮らしがもっと楽しくなるリノベ空間づくりを大切にしています。モクチンパートナーズ会員。HEAD研究会会員。淵野辺駅徒歩5分。営業時間は午前9時~午後7時/年中無休。www.fuchinobe-chintai.jp

生きとし生けるもの。「ポップでファンキーなイメージに」

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平安時代の歌人 紀貫之は古今和歌集『仮名序』の中で和歌の本質を「花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける(鶯だって、蛙だって、生きているものはみんな歌を詠んでるよね ※雑な意訳)」と論じてましたね?(そーですね!)

……ということで、リノベーションの本質は「現状の部屋を構成してるものはみんなその部屋を成す要素だ(全部排除するのは違うよね、新築じゃないんだから ※超意訳)」ということを実感する出来事がありました。「JR横浜線淵野辺駅から徒歩12分のところにある、築21年(当時)の木造2階建てアパートの一室」でのことでした。

#006 iJハウス北102 - りのべふちのべ

このiJハウス北というアパートは外壁が『サムライブルー』ならぬ『ドラえもんブルー』と特徴的な仕上がりなのに、居室内はしっとり大人なビターチョコ色が基調でした。この「室内外のバランス」が今回のリノベーションの方向性を決定付ける最重要課題でした。

そこで、「物件自体が持つ特徴(外壁の色)」と「iJハウス北のオーナーさんの持つ特長」を最大限に活かして、ポップでファンキーなイメージを付していくことに決定。方向性の軸となるiJハウス北のイメージカラーを『ドラえもんブルー×ビビットイエロー』とすることとなりました。

 こちらは余談ですが、外壁の『ドラえもんブルー』を眺めるたびに「青は藍より出でて藍より青し」という荀子の言葉が思い出されました。単純に青つながりということもあるのですが、オーナーさんの力になりたいという思いを一層強くする瞬間でした。

さて、そろそろ「iJハウス北のオーナーさんの持つ特長」のことが気になってきてくれてるかなと期待してるわけですが、……それはまた、別の話